それぞれの住宅にIDが割り振られる住宅履歴情報
それぞれの住宅にIDが割り振られる住宅履歴情報
注文住宅では、住宅メーカーの長期保証制度があり、設計図書や、修繕記録が保存されていますが、一般の分譲住宅では、所有者が記録を保存するしかありません。このため設計や修繕などの情報が残されていない物件も多く、中古住宅への不信感につながっています。そこで、現在では、住宅履歴情報という、家の設計・施工や修繕の記録を蓄積するシステムが整備されています。
所有者が住宅履歴情報サービス機関を通じて家の情報を登録すると、住宅履歴情報蓄積・活用推進協議会が共通IDを発行、IDを使えば、スマホやパソコンから家の情報を得られるので、資材や設備機器交換の状況もわかります、メンテナンスがスムーズになります。所有者は、リフォームや修繕の情報を送り履歴を更新します。
現在の中古物件には記録が不備なものが多い、履歴不明がたくさんあるのが実情のようです。
ですので家の診断を行うホームインスペクション併用も促進しています。家の情報が明らかになれば、中古でも信頼性が高まり価値が上がることが期待されます。
住宅履歴情報は、国の基準により各行政庁が認定する長期優良住宅の要件の1つになっていますし、安心R住宅でも必要になります。