住宅のトラブルの半分以上は地盤沈下と不完全な基礎
住宅のトラブルの半分以上は地盤沈下と不完全な基礎
住宅のトラブルの半分以上は地盤沈下と不完全な基礎によるものといわれています。地盤沈下があれば当然基礎が傾きます。そういったトラブルを未然に防ぐために行われるのが地盤改良です。地盤改良は、大きなビルなどを建てる時だけに行われていたものです。住宅に取り入れるようになったのは、1980年前後からです。1990年以降の住宅では、必要であれば地盤改良がおこなわれているのが普通です。
中古住宅では、基礎を見ることが大切といわれています。地盤沈下を起こしていれば、必ず基礎にひびが入っているはずです。ですから、基礎にひびが多い住宅は要注意です。
新築は、地盤の調査と改良が必須の要件です。地盤調査はいろいろな方法があり、5万円前後からできます。地耐力が低ければ、改良することが大切です。
地盤改良工法には、主に3つあります。
- 表層改良工法
深度1~2mほどの浅い部分が軟弱な時に使われます。表層の土にセメント系固化材を混ぜ合わせて、ローラーなどで固めて、良好地盤と一体化させて支持地盤をつくるものです。
- 柱状改良工法
深度2~8m前後まで軟弱層の時に使用されます。下の良好地盤まで水とセメント系固化材を混ぜて注入しながら掘り、固めて地中にコンクリートの柱を立てる。
- 鋼管杭工法
深度30m前後まで施工可能で、軟弱層の下にある強固な支持層まで鋼管杭を打ち込み、基礎を固める。