マンションのコンクリートの耐久性をみるには水セメント比を確認
マンションのコンクリートの耐久性をみるには水セメント比を確認
コンクリートは、水とセメント、砂利などの骨材を混ぜて作りますが、セメントに対して加える水量の比のことを、水セメント比といいます。
コンクリートは、最初強いアルカリ性ですが、年月が経過するとともに中性化が進行します。中性化とともにコンクリート内の鉄筋が錆びやすくなります。水セメント比が小さくなればなるほど、この中性化の進行を著しく遅らせることができるといわれています。
また、水セメント比が高い、水分が多いと、コンクリートが固まる際の収縮が大きく、ひび割れの原因になります。そのひび割れの部分から大気中の二酸化炭素や水分がコンクリート内部に入り込むことで、鉄筋が錆びやすくなります。
水セメント比が大きいと、練り混ぜやすく、型枠に打ち込みやすく作業がしやすいというメリットはあります。しかし、強度は落ちるようです。
コンクリートの強度は、水セメント比、骨材の強度、セメントの粒形、養生なども影響するようです。
耐久性も、水セメント比が影響しています。
ですので、コンクリートの耐久性をみるには水セメント比を確認することが重要です。
水セメント比は55%以下だと理想的といわれているようです。