耐震等級の実物大実験

耐震等級の実物大実験

国土交通省の外郭団体である、財団法人建材試験センターは、平成18年8月、建築基準法ギリギリしかない耐震性の建物と、耐震等級2及び3をクリアした実物大の建物3つを用意して、阪神大震災と同じ地震動を加えての実物大実験を行った。

その結果、基準法ギリギリの建物は結果的に倒壊しなかった、大きく傾いてしまいました。

耐震等級2(基準の1.25倍の耐震性)の建物は、壁板が浮いたり、柱のかすがいが抜けかかったりしたが、大きくは傾かなかった。さらに、耐震等級3(基準の1.5倍の耐震性)の建物は、1時変形したものの構造部分はほぼ無傷だったと報告されました。

建築基準法の地震に対する耐震性能の基準は、住宅性能表示制度における耐震等級1と同様です。この試験では、大きく家が傾く結果になりました。そして、今後その建物にはもう住めない可能性が出てくる結果となりました。また、住めたとしても莫大な修理費用がかかる結果となりました。命は助かるという事は大変意味があることですが、その後の事を考えると、耐震等級2以上を確保したいところです。



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です